こんにちは!学習院大学陸上競技部長距離パートチーフの國松です。

 先日、妙高高原にて6泊7日の長距離合宿を行ってきました。1日1日の細かな内容に関しては長距離メンバーが順にブログに書いてくれているのでそちらも合わせてご覧ください!僕は最終日の30km走についてと、合宿全体の総括を書いていこうと思います!


【30km走】 
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画像:30km走スタート

 合宿の最終日となる8月7日には、毎年伝統(?)の野尻湖30km走を行いました!
 前日に30km走に挑戦するメンバーを聞いたところ想定を大きく超えるメンバーが手をあげてくれました。 後述しますが本当に頼もしいメンバーが育ってきたなと感じています。結果から言えば誰1人としてリタイアすることなく15km、もしくは30kmを走破しました。今回女子長距離メンバーとして参加した鈴木も15kmを疲れのある中でまとめてきました。3年生の河村と黒沢侑平、黒沢航平の3名については河村は積極性、黒沢侑平は安定性、黒沢航平は粘りと、それぞれにおいて特筆すべき走りが見られました。自分はといえばなんとか30km走を終えられた側なのでここからチーフとしてチームを引っ張っていけるように今一度気を引き締めたいところです。他にも1年生の木村が完走したり、故障していた3年生の阿部が力走したり、4年生の茅根と2年生の井坂が序盤からハイペースで攻めの姿勢を見せたりとチームとしての成長を感じる30km走でした。

30kmという長い距離を走ってみて感じたことは、自分の思っている以上に普段の走り方は力が入ってしまっているということです。長距離走のフォームを改善していくためには、ドリルや補強などで理想の動きの感覚を身体に覚えさせることも大切だと思いますが、今回の30km走のように、力んでいては絶対に走りきれないような長い距離に挑戦することも一つの手段なのではないかと思いました。事実僕は後半の15kmの方が疲れている中で効率的な動きができていた気がします。とはいえ何度も消耗する練習をしてもいられませんので、チームが代替わりした後に少し自分の身体で試してみようと思います。

 ところで昨年は野尻湖に“挨拶”をした部員が若干一名いましたが今年はいなかったようです。嘆かわしいことですね。来年は期待しています。来年は期待しています。(2回目)

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画像:実際の写真(“昨年”のものです。来年h...)

まるで包み込まれるような心地良さでした。くれぐれも飛び込む場所の確認をした上で、皆さんもぜひ。

【合宿の総括】
 なかなかこういった機会もないので合宿に参加した長距離メンバーについて紹介も交えながら今回の合宿での書簡を述べていこうと思います。少し長くなりそうですがご容赦ください。長くなって投稿が遅れたのもすみません。後輩に催促されるというのはなかなかゾワゾワするものがありますね()

 まずは1年生です。今回は木村と小泉の2名が合宿に参加してくれました!
 木村は1年生の中で走りでチームを引っ張ってくれている子の1人です。練習に対する積極性は目を見張るものがあります。合宿でも距離を走り込む中でクロスカントリーではAチームに食らいついたりと一年生らしいフレッシュさが見受けられました。合宿の雰囲気が良かったのは彼のおかげなのかもしれませんね。ご飯をとても美味しそうに食べます。
 小泉はおそらく今回1番頑張ったのではないかと個人的には思っています。暑さもあり夏シーズンは練習についていくことに必死だった彼が妙高にて覚醒しました。2〜3倍近い練習量の中でもしっかりと練習をこなし、最終日まで走り切りました。とてもタフな選手だと思います。長距離パートの秋シーズン期待の1人です。
 1年生とはなかなか話をする機会がなかったのですが少し今回の合宿で打ち解けたような気がしています。本人たちもそう思ってくれてるといいなと思います。ほんとに。

 次は2年生です。
 全体を通して言えることは「頼もしくなったなぁ…」という一言に尽きます。合宿の節々で前に出たり、集団をまとめてくれている姿が見えたりと、お父さんは嬉しかったです///(違う。)
 秋元は特に成長したなと思います。10000mでなかなか実力が発揮できず、長い距離に不安があった彼ですが、もう心配はいりません。堂々と30km走をAチームの面々と遜色ないタイムで走り切りました。20km付近までぼくは秋元と一緒に走っていたので、彼の粘り強さや積極性が全シーズンになかったレベルまで来ていることを感じられました。お父さんは嬉しk…
 井坂は僕と同じく故障明けでの合宿参加をした1人です。個人的には故障した場所もあって心配だと感じて注視していた1人でもあります。けれど蓋を開けてみれば毎日の徹底したケアや彼自身の自分の状態への理解が深くなったことで危なげなく合宿を乗り切ってくれました。チームで1番5000mの自己ベストが僕と近いので秋にはまた一緒に好記録を出したいです。かかってきなさい。
 蔵品は今回が長距離合宿に参加するのははじめてでした。走る時間を自ら作って3部練習をしていたことが印象的でした。自分自身の課題に対して真摯に取り組める子なので、今後の活躍に期待しています。何気に5000mはしばらく走っていないので彼もまた秋シーズンの飛躍に期待です。
 女子長距離メンバーの鈴木はとても良い練習が詰めていたと思います。もともと勢いのある走りをする選手なのですが、最近は堅実さも兼ね備えてきて、女子のエースと言える選手になってきています。今回の合宿では長くアップダウンのあるコースを何度も走り、若干苦しいところはあったと思いますが確固とした下地ができたと思っています。今回残念ながら女子の参加者は1名だったので、在京組に良い影響を与えてほしいです。
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画像:2年生の仲の良い様子

 3年生はもともと頼もしいので頼もしくなったというよりは、チームの中心的なメンバーになってきたなという感覚が強かったです。なんか感慨深いですね。目から野尻湖が流れ出そう…
 今年の5月からチームの主将になった河村は長距離合宿でもチームをまとめてくれていました。周りに気を配りながらの自分の練習は大変だったと思いますが、淡々とメニューをこなしていました。今回の合宿では同部屋だったので過ごす時間がかなり多かったのですが、いろいろな話ができてよかったです。練習がしっかり積めて良かったという所感を持っているメンバーが多い中で、練習ができていたにも関わらず課題を認識していたのは流石だなと思いました。向上心は十二分にあるのでメリハリとほんの少しのライブ感を持ってチームを引っ張っていってほしいなと思います。
 同じく同部屋だった阿部に関しては春先の大腿骨の疲労骨折からほとんど復活したといって良いような合宿だったと思います。明るい性格なので食事の時には彼の声がよく聞こえていました。練習を積んで疲れている時でも明るさがあるのは彼の強みだと思います。喋る時箸を持たないのだけが違和感でしたが。なかなか走れない期間が続いて苦しかったと思いますが、思いっきり走っている姿がみれて良かったです。予選会の標準記録突破も見えてきているので3年生として頑張って欲しいところです。
 上田は特に「強くなった」と感じる選手でした。もともと馬力があって勝負強い選手ではありましたが、小さな故障が続き満足に練習ができていませんでした。しかし今回の合宿では若干のトラブルはあれどしっかり30kmを走り切りました。昨年12月の松戸記録会では予選会標準記録にあと一歩のところまで迫る記録を出しました。その時は最後まで足がもたなかったなという印象でしたが、今の彼であればしっかりと10000mという距離で力が出し切れると思います。阿部と同じく期待の3年生です。
 黒沢航平は今回合宿の担当として宿との連絡から合宿全体の日程調整まで頑張ってくれました。昨年は僕が合宿担当だったのでなかなか忙しかったと思います。その中で練習でもAチームで積極的に前に出て走りでチームを引っ張ってくれていました。挑む姿勢での練習が多かったので若干疲労が心配ですが、堅実に夏を終えられることができれば間違いなくチームの看板になってくれる選手だと思います。頼もしい!
 黒沢侑平はなんというか…あの…その…すごいつよかったです…(語彙力)チームの中で1番良い練習が積めていました。昨年度から対校戦に出始め、5月からは主務として忙しい中で、このような姿をみせてくれるのはお父さんうr…。夏前からその気配はありましたが一つ殻を破ったような印象があるので秋シーズンもチームを引っ張っていってくれると思います。本当にたまにですがサイコ(?)な一面があるのかもしれません、多分。
 駒野は今回の合宿で秋元と同様に成長を感じた1人です。7月ごろからチームとして補強に本格的に取り組み始めたのですが、 その成果が出てきたように思います。力強い腕振りになりました。30km走に関しても実力以上のものを出し切り完走しました。自分の限界以上の力を出すことができる選手なので、秋シーズンは自信を持って勝負に臨んでほしいです。メイドインアビス好きなので同志です。んなあ。
 山口に関しては合宿以前から比較して大きく成長したように感じています。 なかなか足首の違和感が取れずに練習を継続できていませんでしたが、今回の夏合宿は最終日にアクシデントはあれど最後までやり切ってくれました。またチームの誰とでも気さくに話すことができる子なので他の選手と同じく今回の合宿が良い雰囲気になった立役者のひとりなんじゃないかなと感じています。

 こんなメンバーに支えられている4年生が私たちです。やたら同期を強調する同期と共に仲良く(歯軋り)やっています。
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画像:4年生の仲の良いw様子
 
 茅根は夏シーズン中距離種目に注力して取り組んでいました。外から見ていても出力時の余裕度が上がったように思います。ただその分長距離に適応するのに苦労している様子でした。まあでも時間の問題でしょう。お互い最終シーズンですからあまり言葉に出すことはなくともそれぞれの目標を達成してチームに何か残してあげられたらなと思っています。合宿6日目にはハンガーを頭にかけてはしゃいでいるようなやつですがまあ…信頼はしてます。ハンガー好きなんだろうなと思います。

【おわりに】
 さあこんな感じで若干駆け足ではありますが今回の合宿について個人的な感想を綴らせてもらいました。コーチの川内さんのサポートもあり、過去最高の合宿になったのではないだろうかと思います。(当社比)

川内コーチ、お忙しい中お時間を取っていただきありがとうございました。また、宿舎として利用させていただいたパークロッヂ関根の皆様もありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします!野尻湖、君を愛してる。
 チームメイトが練習を頑張ってくれたのでここからは僕の仕事です。しっかり結果につながるように今まで以上に個人個人に対してアプローチをかけて行きます。僕の率いる学習院大学長距離パートの最後の時まではあと少しです。ここらで一発、アツい夜、始めていきたいと思います。ついてこいよ!

 それでは、予選会でお会いしましょう!